ドラゴンクエスト〜ある意味日本のRPGはここから始まった
また、当時主流のジャンルと言えば『マリオシリーズ』に代表されるアクションゲームや、『ゼビウス』に代表されるシューティングゲームが主流で、RPGはどちらかと言えばマニアが遊ぶようなジャンルだったのです。
そこに彗星のごとく現れたのが1986年5月27日エニックス(現スクウェア・エニックス)より発売された『ドラゴンクエスト』だったのです。
シナリオは当時週刊少年ジャンプにファミコン関連の記事を執筆していた堀井雄二氏、音楽すぎやまこういち氏、キャラクターデザインは『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』の鳥山明氏が担当していました。
余談ですが、鳥山明氏によって生み出されたスライムは後にぬいぐるみやら消しゴムやら様々なグッズを生み出され、主人公達以上の人気を博することとなります。
管理人もお年玉をつぎ込んで購入していました。銀のタロット(ドラクエ4で登場)もおもちゃ屋で買ったなぁ(笑)
初代ドラゴンクエストのラスボス【竜王】。倒したと思ったら変身して真の姿を現す竜王との激闘、今でも思い出されます。
最後の決戦の時竜王と対峙した際に問われる「悪魔のささやき」に、何もわからずまんまとハマったことがあるのは決して管理人だけではないはずです(笑)
そんな悪魔のささやきにハメられたことのある管理人ですが、竜王についてはとても切ない気持ちを持っています。それにはもちろん理由があるんです。
ドラゴンクエストの設定ではかつて勇者ロトが魔物たちを封印した【ひかりのたま】を奪ったという事になっていますが、ロト伝説の始まりであり終わりでもある『ドラゴンクエスト3〜そして伝説へ〜』をプレイした人ならとても悲しい話であることはわかって頂けると思います。
竜王が奪ったという【ひかりのたま】は、かつて人間界(アレフガルドではなく、アレフガルドの上に存在している世界)を守っていた竜の女王が病で余命幾ばくもない自身に代り人間界を守ってくれるよう、勇者ロト(正確に言うとこの時はまだロトではありません)に託したものです。
そして、ひかりのたまを託した竜の女王は自らの命と引き換えに1つの生命を生み落します。その時生み落された卵が、何を隠そう『竜王』なのです。
元々人間界を守護していた竜の一族。人間界の平和を勇者ロトに【ひかりのたま】託して死んでいった竜の女王。その【ひかりのたま】を使って人間界を守った勇者ロト。お互いの子孫が今度は敵味方に分かれて戦う事に。。。これは本当に辛かったです。
「じゅもんがちがいます」この言葉に全国の勇者たちは恐怖した
ファミコン版の『ドラゴンクエスト』を語る上で欠かせないのが、何といっても【復活の呪文】でしょう(笑)当時はバッテリーバックアップシステムではなく復活の呪文(パスワード)がセーブ代わりになっていたのです。
バッテリーバックアップではないため、電池切れでセーブしても記録が消えてしまうという悲劇はありませんでしたが、別の悲劇が全国津々浦々日常茶飯事で起きていたのです(笑)
「じゅもんがちがいます」
ファミコン版の『ドラゴンクエスト』はゲームをリスタートする時に【復活の呪文】というぱパスワードを入力するのですが、これが曲者なのです。
ノートやチラシの裏などにこれを書き写すのですが、何故かよく間違えるのです。特に以下の条件の場合に何故か良く現象が起きます。
- レベルが数レベル上がった直後
- 新しいアイテム(特に物語上重要なアイテム)を入手した直後
- 前回のプレイした時よりもかなり先へ進んだ直後
不思議とこういう時に「じゅもんがちがいます」の罠が多かった気がします(笑)
絶叫しながら何回もノートに書き写した呪文を見直し、「ここが違うんじゃないか?」とかぶつぶつ言いながら何回も試すのですが、やっぱり「じゅもんがちがいます」の一言で撃沈。
ある意味竜王よりも強敵でした。そして、泣く泣くひとつ前の復活の呪文を使ってゲームを再開するのです(ノД`)・゜・。
今となっては良い思い出ですが、あの頃は本当にきつかったんですよ。当時を知るプレーヤー達の多くは管理人の気持ちに賛同してくれるはずです(笑)